2026.10.06
Re:Iam 主婦がWebデザインの仕事を初めて取るまでにやることスクール卒業後の具体的なステップ
はじめに
Webデザインスクールを卒業したあと、「さて、どこから仕事を探せばいいのだろう」と戸惑う方は少なくありません。スクールで学んでいる間は「卒業したら仕事を始めよう」と思っていても、いざ卒業すると、何から手をつければよいかわからなくなってしまうことがあります。特に主婦の場合、周りにフリーランスのWebデザイナーがいないことも多く、「自分のやり方は合っているのか」「これで本当に仕事が取れるのか」と不安になりがちです。

この記事では、Webデザインスクールを卒業した主婦が、最初の仕事を取るまでに具体的に何をすべきかを、ステップ順に解説します。「学んだけれど仕事につながっていない」という方にも、ぜひ参考にしていただける内容です。
なぜ卒業後につまずく人が多いのか
Webデザインスクールを卒業しても、すぐに仕事が来るわけではありません。スクールは「スキルを学ぶ場所」であって、「仕事を取ってくれる場所」ではないからです。卒業後につまずく原因として多いのは、次の3つです。
ポートフォリオが整っていない
仕事を受注するためには、自分のデザインの実力を見せるポートフォリオが必要です。スクールの課題だけで終わってしまい、「見せられる作品がない」という状態では、クライアントに選んでもらうことができません。
どこに営業すればいいかわからない
フリーランスとして働いた経験がないと、「どこに仕事があるのか」「どうやって声をかければいいのか」がわかりません。仕事を探す場所を知らないまま、何もできない状態が続いてしまうことがあります。
単価や条件の決め方がわからない
いざ仕事の話が来ても、「いくらで受けるべきか」「どんな条件を提示すればいいか」がわからず、話が進まないケースもあります。これらは、スクールで教えてもらえないことも多い部分です。だからこそ、卒業後の動き方を事前に知っておくことが重要です。
また、主婦の場合は「自分が仕事をしていい立場なのかどうか」という心理的なハードルを感じる方もいます。「まだ実力が足りない」「もう少し練習してから」と先延ばしにしていると、せっかく身につけたスキルを活かすタイミングを逃してしまいます。準備が100%整ってから動くのではなく、70〜80%の準備ができたら動き始めるくらいの気持ちがちょうどよいです。
ステップ①:ポートフォリオを整える
最初にやることは、ポートフォリオを作ることです。ポートフォリオとは、自分が作ったデザインの作品集のことで、クライアントが「この人に頼んでみよう」と判断するための材料になります。ポートフォリオに載せるものは、スクールの課題作品でもかまいません。ただし、「課題として作った」ということが一目でわかる状態ではなく、実際の仕事を想定したクオリティに仕上げることが大切です。
具体的には、次のようなものをポートフォリオに含めるのがおすすめです。
架空のサイトやバナーを作って載せる
実際のクライアントがいなくても、「架空のカフェのホームページ」「架空のサロンのバナー広告」など、自分でテーマを決めて制作した作品を載せることができます。架空の案件でも、丁寧に作られた作品はクライアントの目に止まります。
制作の意図を一緒に掲載する
デザインのビジュアルだけでなく、「なぜこのレイアウトにしたのか」「どんな層に向けて作ったのか」という制作の考え方を一緒に載せると、デザインの実力だけでなく、思考力もアピールできます。
ポートフォリオサイト自体をきれいに仕上げる
ポートフォリオをどこに掲載するかも重要です。専用のポートフォリオサイトを作って公開しておくと、URLをクライアントに伝えるだけで見てもらえます。スクールで学んだWordPressやStudioを使って、自分のサイトを作ってみましょう。
ポートフォリオを作るうえで意識したいのは、「自分がどんな仕事を受けたいか」を意識した作品を揃えることです。バナーの仕事を取りたいなら、複数のバナーデザインを掲載する。ホームページ制作の依頼を受けたいなら、サイト全体を作った実績を載せる。自分が目指す仕事の方向性に合わせて、作品を選んで掲載するようにしましょう。
また、ポートフォリオは一度作ったら終わりではありません。新しい作品ができたら随時更新し、常に「今の自分の実力が伝わる状態」を保つことが大切です。定期的に見直して、古い作品を新しいものに入れ替えながら、成長を積み上げていきましょう。
ステップ②:クラウドソーシングに登録する
ポートフォリオが整ったら、次は仕事を探す場所に登録します。最初の仕事を取るうえで、多くの主婦がまず利用するのがクラウドソーシングサービスです。クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい人と、仕事を請け負いたい人をつなぐオンラインのマッチングサービスです。代表的なものに「クラウドワークス」や「ランサーズ」があります。
クラウドソーシングのメリットは、自分から案件を探して応募できることです。「待っているだけでは仕事が来ない」という状況を自分で動いて変えることができます。
初めのうちは、単価が低めの案件から始めることになるかもしれません。しかしそれは当然のことで、実績と評価を積み重ねることで、徐々に単価を上げていくことができます。「最初から高単価を狙う」よりも、「まず実績を作る」という意識で取り組むのが、長く続けるためのコツです。
プロフィール欄には、スクールで学んだスキルや使えるツール(CanvaやFigma、WordPressなど)を具体的に書いておきましょう。ポートフォリオのURLも必ず掲載してください。
ステップ③:SNSで発信を始める
仕事を取るうえで、SNSでの発信も効果的です。特にInstagramやX(旧Twitter)では、Webデザイナーとして活動していることを発信することで、仕事の依頼につながることがあります。「発信なんてハードルが高い」と感じる方もいるかもしれませんが、最初から完璧な発信をする必要はありません。作った作品の写真を投稿したり、学んだことや気づきを短くまとめたりするだけでも、徐々に自分の存在を知ってもらえるようになります。
SNS発信のポイントは、継続することです。週に1〜2回でも投稿を続けることで、「この人はWebデザインをしている人だ」と認識してもらいやすくなります。ターゲットを意識した投稿——たとえば「個人サロンオーナー向けのバナー制作が得意です」といった発信——をすることで、依頼につながりやすくなります。
主婦であることを活かした発信も有効です。「子育てしながらWebデザインを学んでいます」「在宅でできる仕事を探している方の参考になれば」といった発信は、同じ立場の方や、主婦のクライアントに共感を持ってもらいやすくなります。
SNSで発信を続けていると、同じくWebデザインを学んでいる方とつながる機会も生まれます。同じ境遇の仲間ができると、情報交換ができるだけでなく、モチベーションの維持にもつながります。「自分だけが遅い」「自分だけがうまくいっていない」という孤立感を感じたときに、仲間の存在は大きな支えになります。
ステップ④:知人・身近なところから仕事を探す
「クラウドソーシングは競争が多くて難しい」「SNSはまだ始めていない」という方にとって、身近なところからの仕事獲得は有効な方法です。たとえば、次のような形で仕事につながることがあります。
知人・友人への声かけ
「Webデザインを学んで、ホームページ制作ができるようになりました」と知人に伝えるだけで、「実は知り合いがサイトを作りたがっていた」という話につながることがあります。身近な人への一言は、想像以上に効果があります。
地域のお店や個人事業主へのアプローチ
近くの美容室や整体院、個人でお菓子を販売している方など、ホームページを持っていない個人事業主は多くいます。「ホームページ制作のご提案ができます」と声をかけてみることで、仕事につながることがあります。
最初はボランティアや格安での対応になることもあるかもしれませんが、実績として掲載できる作品が増え、その後の営業で大きな力になります。
身近な人への声かけは、「営業」というより「報告」のイメージで行うのがおすすめです。「Webデザインを学んでいます」「ホームページが作れるようになりました」と話すだけで、「それなら知り合いに紹介できるかも」「うちのお店も考えていたんだよね」という展開になることがあります。改まって「仕事をください」と言う必要はなく、自然な会話の中で知ってもらうことが大切です。
ステップ⑤:単価と条件を決めておく
仕事の話が来たときに慌てないよう、自分の単価と条件をあらかじめ決めておくことが大切です。Webデザイン初心者の場合、最初の単価の目安としては、バナー1枚あたり3,000〜5,000円、ホームページ制作(5ページ程度)で3〜5万円程度からスタートする方が多いです。スクールを卒業したばかりで実績がない状態では、まず「経験を積む」ことを優先し、徐々に単価を上げていくイメージを持ちましょう。
単価以外にも、修正回数の上限(例:2回まで)、納期の目安、制作に使うツール、連絡手段(LINEかメールか)などを事前に整理しておくと、クライアントとのやりとりがスムーズになります。
「いくらにすればいいかわからない」という場合は、クラウドソーシング上で同じような案件の相場を調べてみるのが一番確実です。同じカテゴリの案件に設定されている予算帯を複数確認することで、自分の単価設定の参考になります。最初から高単価を設定すると仕事が取りにくくなるため、まずは相場の下限付近から始め、実績や評価が積み上がったタイミングで少しずつ単価を上げていくのが現実的なやり方です。
主婦の声
Eさん(30代・子ども1人)「卒業してすぐに何もしなかった時期が2ヶ月ほどありました。ポートフォリオを作るのが億劫で後回しにしていたのですが、思い切って架空の案件を3つ作って掲載したら、クラウドワークスでの反応が変わりました。最初の受注はバナー制作でしたが、それがとても嬉しかったです。」
Rさん(40代・専業主婦歴10年)
「SNSは苦手意識があったのですが、Instagramに作品を投稿し始めて3ヶ月ほどで、フォロワーの方から『ロゴを作ってほしい』と連絡が来ました。最初の仕事がSNS経由だったので、続けてよかったと思っています。」
Cさん(30代・パートと掛け持ち)
「知人のネイルサロンのホームページを格安で作らせてもらったのが最初の仕事でした。実績として掲載できるようになってから、クラウドソーシングでも仕事が取れるようになりました。最初の一件を作ることが大事だと実感しています。」
よくある質問(Q&A)
Q. ポートフォリオに載せる作品が少なくても応募できますか?A. できます。最初から多くの作品がなくても、3〜5点の質の高い作品があれば十分です。むしろ、作品の数よりも「どんなデザインができるか」が伝わることの方が重要です。作品を増やすために架空の案件を継続して制作しながら、並行して応募を続けていきましょう。
Q. クラウドソーシングで全然選ばれないのですが、どうすれば良いですか?
A. まずはプロフィールとポートフォリオを見直してみましょう。提案文(応募メッセージ)がテンプレートのようになっていないかも確認してください。クライアントが何を求めているかを読み取り、「この案件に対して自分はこんなデザインができます」という具体的な提案をすることで、選ばれる確率が上がります。最初の数件は単価を抑えて実績を作ることも有効です。
Q. 仕事を取るまでにどのくらいの期間がかかりますか?
A. 人によって異なりますが、ポートフォリオを整えてクラウドソーシングに登録し、積極的に応募した場合、1〜3ヶ月で最初の受注ができるケースが多いです。SNSを並行して活用している場合、それ以上早くつながることもあります。「すぐに結果が出なくても続ける」という気持ちで取り組むことが、長期的な成果につながります。

まとめ
主婦がWebデザインの仕事を初めて取るまでのステップは、ポートフォリオを整えること、クラウドソーシングに登録すること、SNSで発信を始めること、身近な人への声かけをすること、そして単価と条件をあらかじめ決めておくことです。卒業後にすぐ動き出せる人は、意外と少ないものです。「どこから始めればいいかわからない」という状態は、多くの人が経験することです。しかしそこで一歩踏み出せるかどうかが、仕事につながるかどうかの分かれ目になります。
完璧な準備が整ってから始めようとすると、いつまでも動けません。まずはポートフォリオを1本作ること、クラウドソーシングにプロフィールを登録することから始めてみてください。小さな一歩が、最初の受注へとつながっていきます。
Webデザインは、一度スキルを身につければ育児や家事のスキマ時間で働ける仕事です。子どもが小さいうちから少しずつ実績を積み重ねておくことで、子育てが落ち着いたタイミングで仕事を広げていくことができます。「今はまだ無理」と思っている方も、できる範囲で動き始めることで、着実に前に進むことができます。
焦る必要はありません。ただ、動き始めることは今日からでもできます。まず一歩、踏み出してみてください。
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